オリンピックシーズンのFS(フリースケーティング)がSEIMEI再演と発表された2

「SEIMEIか。」

  • SP(ショートプログラム)がバラ1再演だった事
  • SEIMEI再演の噂が流れていた事

この2点から「心の準備はしておこう」と思っていた。

なので「やっぱりかぁ。」と「これは、スケオタ界隈が荒れそうだなぁ。」と言うのが私の感想だった。


私の感情

羽生選手は「オリンピック連覇して、体が動く時期にプロに転向したい。」と以前から語っていた。つまりは今季のプログラムが最後の競技プロになってしまう可能性がある。羽生選手が演じられるプログラムの種類は無限大に感じているので、新しいプログラムでの新しい羽生結弦を少しでも多く観たい。

プロになっても新しいプログラムは創るだろうが、それがテレビで放映される事は少ないだろう。


私の理性

ソチからこの3年半、羽生選手のモチベーションは『ソチFSのリベンジ』だった。SPは完璧に演じられていたのに、FSは自爆。次に演じたパトリック・チャン選手が普通に演じていれば負けていた。結果は自爆合戦で、SP逃げ切りで金メダルだった。“オリンピックの魔物”にFSで捕まってしまった。つまり羽生選手は“オリンピックの魔物の正体”を知っているのだ。

その“魔物”に負けない方策を、この3年半試行錯誤していただろう。その答えが『過去の最強プログラム再演』だった。

現地に居た人(本田武史氏だったか?)が「ソチの最終グループの6分間練習は全選手が変だった。同じ様な場所に固まってジャンプをしていた。他に空いているスペースがあったのに。」と言うような事を語っていた。

ソチのFS前日のスケジュールも最悪だったとブライアンは著書で書いている。平昌も厳しいスケジュールになると予想していて損はない。つまり『オリンピックは素人が考える以上に過酷な舞台』なんだろう。

それならば、今取り払える不安要素を徹底的に排除しておくのは当たり前。真4回転時代に突入してソチ以上に技術を安定させるのが先決で、新曲に手を出して「オリンピックまでにまとめなきゃ」なんて悠長にやってられないのが実情だろう。ここからオリンピックまでは、如何にケガも病気もしないでピークを合わすかの『体力勝負』になるだろう。


今の私は理性が優勢。

フジヤマ・ゲイシャ・ニンジャ以外の日本文化の多様性を羽生選手がオリンピックで披露するのは楽しみだし、羽生SEIMEIが魔物を調伏(じょうぶく:祈祷(きとう)によって悪魔・怨敵(おんてき)を下すこと)したら文句なくカッコイイじゃん。

オリンピックシーズンのFS(フリースケーティング)がSEIMEI再演と発表された1

羽生選手の拠点、トロントクリケット・クラブ恒例のメディア・デー(公開練習)が8月8日に行われた。


メディア・デーとは、韓国のキムヨナさんがいた時に行うようになった『練習の公開取材日』。当時キムヨナさんの韓国メディアからの注目度が凄すぎて、合同取材日を設ける事で各メディアの取材合戦から選手・関係者を守るのが目的(クラブは会員制で通常は関係者以外立ち入り禁止)。

羽生選手の日本メディアの注目度は年々増えていて、オリンピックシーズンの今年は95人の取材陣がトロントに集まったらしい。


メディア・デーがいつになるか、ファンたちは予想していた。羽生選手の8月の予定は『かめ太郎真夏の氷上カーニバル』と『24時間テレビ』が既に決まっていて、過去の事例から8月第1週が濃厚と予想されていた。

そして、ベースボールマガジン社Webで詳細なスケジュールがわかった。

“現地時間の8月8、9日に行われる羽生結弦の公開練習に合わせ、7日までに本誌を含む日本の報道陣が大挙、現地入りしている。(中略)8月8日はまず11時からブライアン・オーサー、トレイシー・ウィルソンの両コーチと、振付師のシェイリーン・ボーン、デビッド・ウィルソン両氏が囲み取材に対応。羽生は14時半から1時間、さらに17時から1時間の氷上練習を行い、夕方の練習後に囲み取材に応じる。”

「現地時間の8月8日って、日本時間だと??」

計算では8月9日の0時がコーチの囲み取材で、羽生選手の囲み取材が9日7時。『どのタイミングで伝わってくるのか?』の予想の仕方で寝るタイミングが決まる。昨年はフィギュアスケートのとある雑誌社のツイッターが第一報で、夜中の3時前だったらしい。

「寝るか。」

早く知っても、遅く知っても半日の差だし。。。

ウツラウツラとしては1時間毎に目が覚めてSNSチェックして寝る、を繰り返した。

結局は9日8時前に『SEIMEI再演』が報じられた。

来期のSP(ショートプログラム)を考える2

国際スケート連盟コミュニケーション第 2089 号(2017-2018 シーズンにおける価値尺度(SOV),難度レベル(LOD),GOE 採点のガイドライン)に、

「プログラム・コンポーネンツ
指針として,転倒または重大なエラーを含む演技にはどのコンポーネンツに対しても 10 点を与えるべきではない.」

追加的な諸注意が明記された。

例えばジャンプで転倒していても、演技構成点で10点を付けるジャッジが今まではいた。「転倒ジャンプは技術点でマイナス判断しておけば、演技構成点はそれと切り離してプログラム全体が良かったら10点付けたって良いんじゃないの?」と言う考え方だったんだと思う。

今後はそういう評価は無くなって、極端に言えばノーミス演技でなければ10点は付かなくなるよ、ということかなぁと読んでいる。

「重大なエラー」はスピンやステップに関しては少なくて、レベル落とし(予定レベル4→実行レベル3)程度なんかもセーフかと。転倒・タッチダウン・つまづきが「重大なエラー」と取られそうかな。

ジャンプに関しては、実行ジャンプが予定ジャンプと変わった程度は「重大エラー」にはならなくて(そうでないとリカバリーしても挽回できなくなってしまう)、回転不足や踏み切りエッジ違反などが「重大エラー」と見なされそう。

“エラーに対する GOE 確定のためのガイドライン”から『-3になるエラー』=「重大なエラー」に当てはめて考えてみているが、実際の試合でどうなるのか。

「見た目ノーミスなのに10点でないなぁ、しぶいなぁ」か「あのエラーでも10点でるんだぁ、ラッキー」か、それとも「あの諸注意文、全然機能してないじゃん」ってなっちゃうか。

羽生選手が世界選手権帰国インタビューで「全体的にノーミス演技が増えると思う」と予想をしていた。そのとおりにノーミス演技がザクザク増えても、この諸注意文が変に効きすぎると、高い演技構成点が出づらい事になるかもと思っている。


素人ニワカには、衣装も気になる。ルールと違って取っつきやすいし口も出しやすいので。

バラ1、2シーズン目の「脇に金」を足した衣装は、評判はそんなに良くないようだった。

「金が欲しい」と熱望する金マニアの羽生選手を、多くのファンは知っているし「そこまで金入れますかぁー」と理解しつつも、バラ1の雰囲気に合っているかと問われれば。。。

「黒でスケスケー」とか「真っ白でヒラヒラー」とか色々な希望をSNSで見かけるが、個人的には今までのバラ1の衣装(ふんわりブラウス+サッシュベルト+ベルベット黒パンツ)を刷新するデザインならば良いのではと思っている。

来期のSP(ショートプログラム)を考える1

4月23日に『世界フィギュアスケート国別対抗戦2017』が終了してからこの8月まで、「シーズンが終わるとフィギュアスケート選手達は何をするのか?」。

  1. 次シーズンのプログラム制作とトレーニング
  2. アイスショーに出演して活動資金調達
  3. スポンサーの要請に協力(CMなどの撮影やイベント)

この3つが大きいかなぁと思う。

羽生選手は、オリンピックシーズンという事もあってか、アイスショー出演は『ファンタジーオンアイス幕張・神戸・新潟』だけに絞ったようだ。


ショーの間、来期ショートプログラムの発表があった。バラード第1番ト短調。ファンの間では「バラ1」と呼ばれている。

2014-2015、2015-2016の2シーズン演じたプログラムで、2015-2016シーズンに110.95点を叩き出して、その後誰も超えていない。

真・四回転時代をシレっと乗りきったバラ1の110.95点。ジャンプは4Sと4Tと3Aだった。技術点61.81+演技構成点49.14=110.95。

圧倒的な演技構成点が効いている。SPの演技構成点満点は50点。49.14って、ほぼ満点ですから。。。

4Loを搭載した前シーズン『Let’s Go Crazy』では、ノーミスが無かったので羽生選手本人でも超えれなかったのが残念。

「バラ1に4Loを足しちゃえば(技術点を上げれば)、最強プログラムだよねー」と言うのが、羽生選手の『金メダル作戦その1』なのだろう。「金メダル取る事しか考えていないんで」と数年前のインタビューで語っていた通り。

「3シーズン目で、ジャッジに飽きられちゃうのでは?」「挑戦的でないと思われて、点数は辛いのでは?」と言う意見もある。

ニワカの私には「ジャッジは相対評価しないのだから、それは(建前として)無いでしょう?」と思っているが、実際はどうなるか?ジャッジも試合毎に違う(被る事はあるけど)。

そもそも「どんだけジャッジの記憶力を優秀だと思っているのか?年間どんだけのプログラムをジャッジしてると思う?」とも。まぁ、過去の記憶は美化されガチではあるが、『Let’s Go Crazy』のその前のシーズンの演技を克明に覚えてるジャッジなんていないだろう、と楽観的に思っている。


シニア選手は『次シーズンのプログラム制作』を遅くとも※10月までに完成させる(ジュニア選手はシーズンの始まりが早い)。

※調整試合としてISUチャレンジャーシリーズ(ランキングに成績反映)やその他の国際大会(カレンダーコンペティション:ランキングに反映されない変則的な大会が多い)に出場する選手はそれに合わせる。

ショート、フリー、エキシビションの3プロ。それぞれの音楽編集・振付をして滑り込み、しっくりこなければ手直し。同時進行で衣装制作。

SPがバラ1になった事で、恐らく音楽編集は省かれると思う。『新プロを1から作るよりは楽』と言ったら失礼かもしれないが、もろもろ余った労力を演技の習練に次ぎ込める、と言うメリットも考えられる。

世界フィギュアスケート国別対抗戦でシーズンが終わる FP

SPの結果を観て「もうフリーは、余計な事考えずに伸び伸びと演じてほしいなぁ」と思った。


国別対抗戦の前に「ノーミスしたい」と羽生選手はコメントしていた。

世界選手権のFPの演技は素晴らしかった。けど、GOE評価やPCSは『SEIMEI』のパーフェクトスコアと比べてしまうと、満点評価だったとは言えない。

羽生選手も、もっとやれると言うようなコメントをしていた。

ヘルシンキ世界選手権の不満は「カメラワーク」だった。ジャンプ前に上半身だけとか、スピンで足元ズームとか、ステップは引き過ぎとか。。。

現地のテレビ局が撮影したものが、世界に配信される。そのテレビカメラマンがどれ程フィギュアスケートを撮影した事があるのかは、毎回未知数。

個人的に『一つのカメラで切り替えずに撮って欲しい』シーンがある。

  • ジャンプの前後、ステップの入りと出の流れ
  • ステップシークエンス
  • スピン

国別対抗戦でもしもノーミスが出来たら、ヘルシンキよりは良いカメラワークで観れるかなぁ、と期待していた。


FPは200.49点で羽生選手が1位だった。

この試合でも勝つ事だけを考え、4回転5本の構成で挑んできた。4回転サルコーと最後の3回転アクセルは抜けたが、4本の4回転に成功。そのうち3本は1.1倍の後半で、4T+1Lo+3Sのコンビネーションジャンプは特に点数がエグイ。

抜けた3回転アクセルも、あの状況(短辺方向・直前にレイバックイナで距離と準備の間が少ない)で最も難しい「イーグルから」を選択して抜けたのだが、1回転アクセルとして評価されたのかGOEに「1」を付けたジャッジが4人いた。

『転んでもタダでは起きない』『いつでも全力』の精神を見せつけられて、「伸び伸び滑ってくれれば」なんて甘い考えの自分を恥ずかしく思った。


羽生選手を応援するファンは「毎回ジェットコースターに乗せられたようだ」とSNSで語り合っている。今回も相当なジェットコースターだったので、初心者の私は乗り物酔いが酷かった。

世界フィギュアスケート国別対抗戦でシーズンが終わる SP

世界選手権の後、国別対抗戦に羽生選手が出場することになった。

この試合は、「ここが頂上だと思って山を登ってきたら、この先にまだありました。」という感じかもしれない。

頂上の世界選手権にピークを合わせてきた選手たちは、もう一度最後の気力を振り絞って戦うことになる。

国際スケート連盟(ISU)の規定で、ランキング上位選手は出場を求められている。

賞金が出る、世界選手権で悔しかった思いを晴らせる、枠取りのプレッシャーが無いのでパーソナルベストが出やすい、トップ選手の演技がサクサク観れることもあって日本のフィギュアスケートファンが集結して熱い声援がどの国の選手にも送られる、などのメリットもある。

得点もポイントに換算されて、国ごとのチームの合計ポイントで争う。

パーソナルベストが出れば公式記録として残るので、「気楽にやって良い結果が出れば儲けもの」の気持ちで海外選手は来ている雰囲気がある。

が、日本選手はそうもいかないのかもしれない。主催国だし、ゴールデンタイムの放送だし。。。


羽生選手は「ノーミスしたい」と大会前に話していた。

特にSP(ショートプログラム)の『Let’s Go Craizy』は、ノーミス出来ていなかった。

世界選手権の後でも「感覚は良いのにミスをした」と語っていたので、好調を維持できていれば可能かもしれなかった。

国別のSPの日は、プリンスの命日の前日だった。SNSではこの事がちょっと話題になっていた。


羽生選手は2つのジャンプでミスをしてSPは83.51点で7位になった。

演技後「プリンスの命日の話を知っていた」とコメントしていて、曲やプログラムへの愛着が裏目に出たようだった。

2017年世界フィギュアスケート選手権(World Figure Skating Championships 2017)緊迫の一週間を振り返る【FP】

FPの前、プルシェンコが現役引退を表明した。フィギュアスケートファン界隈では「エイプリルフール・ネタだろ」と言われるほど、唐突なニュースだった。

SP後にどこかの取材で世界選手権の感想を求められ、「羽生選手のSPの結果にはがっかりした」と言う内容のコメントもしていたらしい。

プルシェンコは羽生選手が『神』と公言している憧れの存在。プルシェンコも羽生選手と会うたびに「早く俺を超えてみろ」と言うらしい。羽生選手は『プルシェンコ・ファンのヒエラルキーの頂点である』とか、『スケートの上手なガチのプルオタ』と心酔っぷりを面白くイジラレているのをSNSなどで見かける。

この引退ニュースが「起爆剤」として、羽生選手に良い影響があったらいいなぁ、と思った。


FPは家族に配慮して、私はマスクと手袋を装備してTV観戦をした。

(興奮すると大声を出し、手をパンパン叩くクセがある。深夜観戦だったバルセロナGPFでは、驚いて起きてきた家族に怒られた。)

羽生選手の演技は、全てが美しかった。パーフェクトでクリーンな演技。

「もう一度じっくり見返したい。」

そう思っても試合は流れていく。順位はまだ分からない。見返したいのを我慢し、最終滑走者のハビエル選手まで観戦した。

羽生選手がトップに決定した後、早速録画を巻き戻して落ち着いて見返した。


フリープログラム『Hope&Legacy』は、PCS(演技構成点)面でジャッジに評価されにくいとSNSで噂されていた。

理由は「曲調が単調」という事らしい。

私は、それは羽生選手サイドでは織り込み済みでの新しい挑戦であろうから、見越して振りつけられているだろう、と思っていた。

試合後の囲み取材で、羽生選手は

“(前回大会の)四大陸選手権後に曲の変更も考えた。『SEIMEI』より評価されにくいと感じていた。”

とコメントしたようだ。結局、自分の感性を信じて続行してくれたようで、もしも変更していたらと考えると、恐ろしい!

PCS(演技構成点)は経験で上がると言われたりする。長く試合に出ている選手、ベテランほど高くなる、と。しかし、ジャッジは『絶対評価』が原則なので、ベテランであっても行われた演技が良くなければ低い。

『SEIMEI』はGPS(グランプリシリーズ)1戦目のカナダ大会では良くなく、2戦目のNHK杯でパーフェクト演技が出来た。次戦のGPF(グランプリファイナル)でもパーフェクト。国際試合で2試合続けて最高得点を更新した。

その後の全日本選手権、ボストン世界選手権では良い演技が出来なかった。国内戦の全日本選手権は国際ジャッジの管轄外だから抜かしてみると、国際的な印象で言えば『△→◎→◎→△』ではないかなと思う。

パーフェクトが早い段階で2戦連続出来ているので、PCSもジャッジは高く付けやすい気もする。『絶対評価』と矛盾するが。。。

PCSが出やすい曲は、

  • メリハリがある
  • ストーリー性がある
  • 誰もが知っている曲
  • キャラクターがハッキリしている。。。etc

『Hope&Legacy』は、どれも当てはまらない。観客が手拍子するパートが無い事でも明白。

気持ちのいい流れるような音楽に、高難度ジャンプを溶け込ませてメリハリを付け、スピンやステップでストーリーを伝える。

ベテランだから出来るプログラム、プレオリンピックだからできる挑戦。


見返してみると、ジャンプの着氷エッジはピタリと氷に吸いついて、不安定さは皆無。足さばきも音ハメピタリで気持ちいい。

前半4Sの浮き上がり方、後半4S3Tの前の何かを捕まえて放つようなマイム、3A2Tのふんわり感(大抵ここら辺で涙が出てくる)、最後の3Lzまでのドキドキ。。。

「ノーミスしたら泣く」とSNSで見かけたとき、私は泣くかなぁと懐疑的に思っていたが、はい泣きました。


プルシェンコが試合後インスタで

“Once again you proved , that you are great champion, coming back from 5th place to take the gold, congratulations Yuzuru!!!(君は5位から返り咲いて金メダルを獲り、素晴らしいチャンピオンであることを改めて証明してくれた。おめでとう、結弦!!!)”

と書いた。完璧すぎる。

2017年世界フィギュアスケート選手権(World Figure Skating Championships 2017)緊迫の一週間を振り返る【SP後~FP前】


今大会のスケジュール(日本時間)SP後~FP前

3/30  SP終了後~ SPスモールメダル授与式、FP滑走順抽選会、会見

3/31 17:05~ サブリンクFP公式練習1

〃  21:30~ サブリンクFP公式練習2

4/01 13:00~ サブリンクFP公式練習3

〃    16:50~ FP


やっぱり、SPは悪い演技ではなかった。調子を落としているとか、タイミングがハマっていないとか、そういう「何か足りていない」という失敗ではなかった。

そんな思いで、ISU配信のSPプレスカンファレンスを眺めていた。

羽生選手の様子はどうだろうと見ると、前の席に座って笑ったりもしている。怒っているとか落胆しているとかもなく、普通。

そしてFPの滑走順は、また最終グループの1番滑走。

SPではレイトスタート、30秒ルールを超えてしまって減点1点を取られた。今度は気を付けるだろう。

FPの公式練習は全てサブリンクで行われるため、ここからはネットニュースだけが頼りになる。と思っていたら、ラストの公式練習はライブストリーミングがあると分かった。

四大陸選手権の時と違って、アレコレと点数差計算する事は放棄した。感じているポジティブな気持ちに水を差すのが嫌だった。

公式練習のライブストリーミングでは、羽生選手は軽めにランスルーをし終了時間より早く帰っていった。

「良いんじゃないか。むしろサブリンクで本番さながらにランスルーされたら、そっちの方が心配になる。」   そう好意的に思った。

そして比較的短いインターバルを経て、FPが始まった。

2017年世界フィギュアスケート選手権(World Figure Skating Championships 2017)緊迫の一週間を振り返る【SP】

5位になった。が、私は良い演技内容だったと思った。

4Sでバランスを崩して、両手タノ2Tをド根性で跳んだ後にプリンスの歌声

♪Go crazy~

が被ってきて、「クレイジーだよ!!羽生!」と気分が上がった。

観客はロックコンサートのように沸いていて笑顔だった。

トップとは約10点差になって、羽生選手のインタビューは観ていて辛かった。

“楽しむ事は出来たと思うんですけど(中略)絶対ノーミスしたいなと思っているので、最後まで集中したいと思っています。”

2017年世界フィギュアスケート選手権(World Figure Skating Championships 2017)緊迫の一週間を振り返る【SP前】

大会が終わって約1週間、やっと興奮が引いてきたので振り返ってみようと思う。


今大会のスケジュール(日本時間)SPまで

3/27  17:15~ メインリンク公式練習1

〃  23:40~ サブリンク公式練習2

3/28 15:55~ メインリンク公式練習3

〃  22:20~ サブリンク公式練習4

3/29 19:40~ サブリンク公式練習5

〃  21:30~ SP滑走順抽選会

3/30 18:10~ SP


ファンとしては、まず現地入りのニュースをドキドキして待つ事になる。

記者への受け答えの様子で、調子がどうなのかを見定めたい。羽生選手は「バッチリ準備してきました。」みたいな事しか言わない(スポーツ選手は悪くても言わないものだと思う)ので、発言は重要ではない。

顔色や声音や表情に注目して、「体調は良さそうだな」とファンはSNSなどで意見を交わしていた。

現地ファンが観れるのはメインリンクの公式練習だけになる。

日本TV観戦組は、その現地ファンからのSNSは重要な情報源になる。

今回は前年のボストン世界選手権とは違って、コーチのブライアン・オーサーだけではなくトレイシー・ウィルソンもリンクサイドにいた。

クリケットクラブからは他のカテゴリーからも選手は出場しているので、コーチは複数名行っていたようだ。ブライアンはそれぞれの選手に付き添いたいだろうが、ちょっとスケジュール的に難しい事も出てくるだろう。だからファンは「トレイシーが居ると安心する」とSNSで語り合っていた。

ボストン世界選手権では、ハビエル・フェルナンデス選手と羽生選手が共に足にトラブルを起こしていた。2人で同じ大会に出場することはそれまでもあったが、両選手ともトラブルが出たとなると、さすがのブライアンも対応は大変だったろうと思ったものだった。

だからトレイシーが居たことで「クリケットは万全な体制を組んできた」と安心したのだった。

ネットニュース・動画・SNSから、羽生選手が本番に向けて緩やかにピークを上げて来ているのが何となくわかった。笑顔で練習している様子から、リラックスしていて自信があるような雰囲気も伝わってきた。

ひとつ心配だったのは、腰の状態だった。直近の試合の四大陸選手権ではビールマンスピンは抜いていたし、SPの仰け反りポーズは控えめだった。公式練習ではそれもしていたようで、「体調は万全。」と思って私自身もリラックスするよう心掛けていた。なんの関係もないのに。。。

そして滑走順は最終グループの1番滑走に決まった。