ジャンプの評価点(GOE=Grade of Execution)は-3~+3の7段階。
羽生選手の今季フリープログラム「Hope&Legacy」で、後半に入る前に3F(3回転フリップ)を1本跳んでいる。
GPF(グランプリファイナル)と比較すると、4CC(四大陸選手権)ではジャンプ後に両手を挙げるターンを追加していた。
ジャンプがどのように評価されるのか『国際スケート連盟コミュニケーション第 2000 号 (2016 年 7 月 14 日修正版) 』より抜粋
①ジャンプの+GOE 採点ガイドライン(プラス面)
- 予想外の / 独創的な / 難しい入り
- 明確ではっきりとした(SP におけるステップ/動作から直ちに行うジャンプでは難しい) ステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
- 空中での姿勢変形 / ディレイド回転のジャンプ
- 高さおよび距離が十分
- (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢 / 独創的な出方
- 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
- 開始から終了まで無駄な力が全く無い
- 音楽構造に要素が合っている
+ 1 : 2 項目、 + 2 : 4 項目、+ 3 : 6 項目またはそれ以上
「 最終の GOE を計算するためには,まず始めに要素のプラス面を考慮し,これが GOE 評価の起点となる.次に,ジャッジはあり 得るエラーのガイドラインに従って GOE を引き下げ,その結果が最終の GOE となる.」
とあるので、まずプラス面を拾う。
②エラーに対する引き下げ
- ダウングレード判定 (Downgraded)(記号 << ) -2 to -3
- SP: 1 つのジャンプのみからなるジャンプ・コンビネ ーションの最終の GOE は必ず -3
- SP: ジャンプの前に要求されているステップ/動作が 無い -3
- SP: ステップ/動作から直ちにジャンプしない,ジャ ンプ前のステップ/動作が 1 つのみ -1 to -2
- 回転不足判定 (Under-rotated)(記号 < ) -1 to -2
- 回転が足りない (記号無し) (ジャンプ・コンビネーションにおけるハーフ・ ループの回転が足りない場合を含む) -1
- 転倒 -3
- スピード,高さ,距離,空中姿勢が拙劣 -1 to -2
- 1ジャンプの着氷が両足 -3
- 1 ジャンプで両手がタッチ・ダウン -2
- 1 ジャンプの着氷でのステップ・アウト -2 to -3
- 片手またはフリー・フットがタッチ・ダウン -1
- ジャンプの間に 2 つのスリー・ターン(ジャンプ・ コンビネーション) -2
- ジャンプ間で流れが無い/方向を失う/リズムが 無くなる(コンビネーション/シークェンス) -1 to -2
- 拙い着氷 (悪い姿勢/間違ったエッジ/引っかき 等) -1 to -2
- 拙劣な踏み切り -1 to -2
- 長い構え -1 to -2
- F/Lz での重度の踏み切りエッジ違反 (記号 “e”) -2 to -3
- F/Lz での不明確な踏み切りエッジ (記号 “ ! ”) -1 to -2
- F/Lz での不明確な踏み切りエッジ (記号無し) -1
①-②が最終GOEになる。
で、実際のGOEを見てみるとGPFも4CCもGOEは1.6だった。
終わりにターン付けても評価は上がらなかった。残念。
各ジャッジの採点は両試合とも+3が3人、+2が5人、+1が1人。
+2は
- プラス面が4項目
- プラス面が6項目で(-1の)マイナス面が1項目
のどちらかだと推測。
+3の評価をもらうのは難しい。
【GOEの点数の計算方法】
3Fの価値尺度は+3=2.1点、+2=1.4点、+1=0.7点。
最大最小を切り捨てて(+3の1人と+1の1人)、尺度点の平均を求める。
2.1点×2人+1.4点×5人=4.2点+7点=11.2点÷7人(ジャッジ9人-切り捨て2人)=1.6点