Ice Jewels(アイスジュエルズ)vol.1~4 「ルール」

「基礎知識&最新ルール」のページは助かる。

ネットでルールを調べると、古いルールの事だったり、専門用語が分からなかったりして少し混乱する時がある。

日本スケート連盟(JSF:Japan Skating Federation)のサイトに

「大会結果>フィギュアスケート>データ>ISU Comm.国内規定>ISUハンドブック>テクニカルパネル・ハンドブック」

と和訳のルール文が掲載されている。

が、和訳なのでクセが強いし、関係者向けの文章で素人には厳しい。

そんな私には、分かりやすい文章で書いてあるこのページは重宝している。

  • vol.1:採点方法、ジャンプ・スピン・ステップやムーブメントの基礎知識、今シーズンのルール
  • vol.2:0点(無価値)になる説明(ジャンプ・スピン・ステップ)
  • vol.3:幻のジャンプ、ステップ・シークエンスの解説(世界選手権の男子SPを例に)
  • vol.4:2016/17シーズンのルール改正、ヒトはどこまで跳べるのか?

これだけあれば、今のところ十分。

※新しいIce Jewels(アイスジュエルズ)vol.5が2017年2月9日に発売されるらしい。

 

FS「Hope&Legacy」の後半4S+3Tの入り

オータムクラシック、スケートカナダ、NHK杯、GPF(グランプリファイナル)の4戦で後半4S+3T(4回転サルコー+3回転トウループ)の入りを切り取ってみた。

タータータータタータータター」ので跳んだのがオータムとスケカナ。

NHKとGPFは後ろので跳んでいる。

ちなみに現地観戦者撮影の公式練習動画を確認したら、オータムではど頭のだった。

GPFの公式練習動画ではタ。

NHKとGPFでは本番で遅れちゃった訳ではなく、意図的にタイミングを後ろにしていたのかもしれない。※2)

公式練習動画はオータムとGPFだけ※1)観れたが、音をかけた練習部分では跳べていなかった。

※1)スケカナの公式練習動画が観れた。ど頭ので跳んでいた。(セカンドジャンプは2回転に抜けていた。)

ほかの試合NHKの練習動画は無かったので、跳べていたのかはわからない。

※2)後半ジャンプ前に「目を閉じて佇む」振りがNHKから足された。その振りの分、後半ジャンプの入りを後ろにずらしたのかもしれない。

“いや、練習では跳べているので。その、練習と本番の違い?だとか・・・でも、公式練習でも失敗が目立っているとは思うので、(中略)感覚的にはそんなに変わっていないんですけれど、感覚が変わっていないことが原因なのか、もっと感覚を研ぎ澄まして、もっと最初のサルコーに近づけるべきなのか、もう完全に考えを変えて、もう違うクワドだっていうふうに思うか。ちょっといろいろこの1週間でやってみたいなっていうふうには思っています。” 

フィギュアスケート・マガジン 2016-2017 グランプリスペシャル p.25

このインタビューはGPF(グランプリファイナル)のメダリスト会見後の、囲み会見での羽生選手の発言。

この1週間」とはインフルエンザで欠場するとは思っていなかった、全日本フィギュアスケート選手権に向けてという意味で、既にいろいろ考えていたようだ。

クリケットクラブでの練習では跳べているので、試合や公式練習で跳べないのは心理的な要因だろうという事らしい。

 

レイバック顎

羽生選手の写真を見始めた頃「あごの下がプニプニしてるなぁ」と思った。

あごの下がプニプニしてる人は「太ってる人」と思っていたので、羽生選手はスレンダーなのに不思議だなと。

2012年のフランス・ニースで行われたGPF(グランプリファイナル)の動画を見ていたら、スロー再生の時にレイバックイナバウアーの部分が流れて

「反り返っているのに、表情がしっかりしてる!」(写真:左)

と驚いた。同時に顎のプニプニの謎はこれかなぁと思った。

動画をたどれば、小さい頃から羽生選手は反りまくっている。

ビールマン、レイバックイナバウアー、アップライトスピンもレイバック、ドーナツスピン。

今季のEX(エキシビジョン)プログラムのNotte Stellata(ノッテステラータ)でも存分に反っていて、2012年よりも胸から反っているように見える。(写真:右)

試しに素人の自分が鏡の前で反ってみると、当たり前にこんなしっかりした表情は作れない。。。

首長族は少しずつ首輪を足して、長くしていくらしい。プロ野球選手のピッチャーは、投げる方の腕は長いらしい。

4歳から22歳まで18年間、反り続けて顎下の皮膚が伸びたのかもしれない。

なので、あの顎のプニプニを見ると『弛まぬ努力の証』だと勝手に想像して感動している。

 

Ice Jewels(アイスジュエルズ)vol.1~4 「音」

羽生選手が音と演技について語った言葉で、「へー」と思った部分を抜粋。

“羽生:今まで「バラード第一番ト短調」では、自分は演奏者にならなきゃいけないという考えがありました。自分が音を奏でている、自分が音を出している、そうならなければいけないという強い思いがありましたが、それだけではダメだなと気づき始めました。曲があって演奏家がいて、でも僕はピアニストではないのだからその中間というか違う次元でやらなければならない。”

Ice Jewels vol.2 330.43の真実 p.21

“ジュニアの最後のころに思っていたことは、音が聞こえなくても音が聞こえるような演技がしたいということでした。しかし、今では、それは独りよがりで押しつけがましい考え方だと思っています。音が聞こえなければそれはプログラムではありません。音とユニゾンしているから、音と共演しているから、音があるからこそ感じ取れるものが絶対にあるので、そういうものを大事にしていける曲だと思います。”

Ice Jewels vol.4 進化の予兆(今季のフリースケーティング) p.25

羽生選手の演技を後で見返すときに「今度はこの音に注意して観よう」「次はこっちの音で」と、音ハメを気にして鑑賞するのがとても楽しい。細かい抑揚も体のどこかでキッチリ表現していて、それを発見するのがうれしい。

耳から聞いて感じた「何か」と、目で見て感じた「何か」が、私の体の中で共鳴する

=私の視覚と聴覚を同時に刺激される

⇒快感、感動、驚き、喜びを感じる。

今季は観客とのコネクトも挑戦しているので、現地観戦したら視覚・聴覚・肌感覚?を同時に刺激されてえらいこっちゃ。。。

 

Ice Jewels(アイスジュエルズ)vol.1~4 「ジャンプ」

羽生選手がジャンプについて語った言葉で、「へー」と思った部分を抜粋。

“羽生:イーグルからのアクセルって自分の基本の動きなんです。というのも、都築章一郎先生に習っていたときに、ジャンプが跳べなくなってくると全部イーグルからやらされていました。アクセルに関しては絶対。(中略)都築先生のジャンプの練習では普通に跳ぶことはなかったんです。いつも、なにかのステップを入れたりしていましたね。だから今もジャンプを普通に跳ぶことはありません。

    それは現在の競技にあっていますね。

羽生:以前の6.0の時代だったら、そこまでじゃないですけど、GOEがつく今の競技には合ってると思います。”

Ice Jewels vol.1 進化する羽生結弦 p.28

他のスケートクラブでもこういった指導がされているのか判らないけど、羽生選手が小学生の頃から「ステップからジャンプ」に慣らされていたことは強み。

“羽生:昔からランディングポジションも注意されてきました。確率的にはよくないかもしれないけども、同じ動作を繰り返さないということも注意されてきました。

    同じ動作を繰り返す、つまり同じように入る方が感覚的に楽ですからね。”

Ice Jewels vol.2 苦い緒戦が、世界最高を生み出した p.26

SP(ショートプログラム)とFS(フリースケーティング)で、同種のジャンプであっても入りを変えているという意味かな。こういうこだわり、観戦時にわかるようになりたいなぁ。

 

Ice Jewels(アイスジュエルズ)vol.1~4「聴き手」

丁度、羽生選手を応援し始めた頃に創刊された雑誌「Ice Jewels(アイスジュエルズ)」。

株式会社 舵社という船関係の出版社から発行されはじめて、現在vol.4まで発行済み。

vol.1が2015年10月21日発行、vol.2が2016年2月19日発行、vol.3が2016年5月30日発行、vol.4が2016年10月21日発行。

ってことは次のvol.5は2017年2月19日かな?

羽生選手のインタビュー記事を目当てに買っていますが、常々「聴き手が良いなぁ」と。

『編集部』としか書かれていないので勝手に想像すると、古くから羽生選手を知っていて、ルールも選手の競技への取り組み方も知っていて、フィギュアスケートというスポーツへの理解と一定の考えを持っているような人物かなぁ。

“羽生:すごく理論的な話になるのですが、ジャンプは「スピード×カーブ×遠心力」で跳べるか跳べないかが決まります。(中略)たとえば、ジャンプが跳べる瞬間の力の具合が同じだったり、フォームだったり、絶対的なこれだけはゆずれないという最大公約数みたいなものがどこかにあって、それをより難しいというか、より環境の違う状況で跳ぶことでわかるんですね。この状況でこれをやっておけばいい、といった感じです。

   普通ならば、弧のところで跳んで、テイクオフとランディングが同じ弧になるのが理想的。しかしショーのときはまっすぐに入って、降りてとちょっと難しい。”

Ice Jewels vol.1 羽生結弦とアイスショー p.29

このやり取りを読むと、競技経験者かなぁとも思えるな。

 

スポーツLIFE HERO’Sでのカトパンインタ

2017年1月10日にフジテレビ「スポーツLIFE HERO’S」で羽生選手のインタビューが放送された。

インフルエンザで全日本フィギュアスケート選手権を欠場してから、ファンは心配していたので「動く羽生選手が見れるぞ」と喜び湧いていた。

「ネットの番組表に放送予告がある」と喜んで、「番組表から消えた」と驚き落胆し、「ネットニュースにも放送予告が出てきたから放送確定だろう」と一喜一憂。

インタビューの羽生選手部分を書き起こしてみた。

“気合は入っています、凄く(笑)。やっぱり、あのーまぁ、今年2017年ってもう本当にピョンチャンオリンピックの前年になるので、しっかりこれからまた一個一個頑張っていかなきゃいけないなぁという気持ちではあります。

まだ初詣も行ってないんですよね。お願いするのも大事だとは思うんですけども、たぶん実行するのは僕でしかないので。

四大陸選手権に出るのがまぁ僕自身、久しぶりなので。普通だったら全日本終わって世界選手権まで、えーまぁ3か月弱空くので、そういった意味ではあのー、試合勘ていうのが凄くまだある中で試合できるなぁという感じもありますし。まぁ実際、僕四大陸まだ優勝してないので。まぁそういった意味でもしっかりこのタイトル取っていきたいなぁと思っています。

やっぱりそこに向けては、自分のピーク合わせていきたいなぁという風に凄く思ってますし、同じ会場で滑る機会は非常に大事な機会なので、そのチャンスをしっかりものにできたらなぁと今思ってます。

ちょうど同じような時期にオリンピックがあるので、そういった意味でも、いいその調整の練習になるなぁ、という風に思っています。

オリンピックっていうのは、凄く段々段々近づいてきてるなぁ、という気持ちはしていますけれども。まぁ1年て割と短く感じるけれども、言ってみれば365日はあるし、時間にしてみたらもっといっぱいあるし。その時間ひとつひとつ大切にしていけばいいなぁと思ってます。

オリンピックの前の年なので、本当にひとつひとつ進化していかなきゃいけないなぁっていう気持ちと。その上で試合で結果を出せる練習であったり、努力の仕方であったり、そういったものも工夫しながらやっていけたらいいなぁと思います。

まず、今シーズンのフリーノーミスしたいなと凄く思ってますし。今シーズンになって4回転ループを入れたり、後半に4回転2本入れたりとか、まぁ後半の4回転もサルコーであったり、トーループであったり、アクセルも2本入っていたりとか。もう本当にまだまだ一杯一杯なところがあると思うので。それがまず一番最初に進化しなければいけないところかなぁ、とは思っています。”

「ゆるい」インタビューでした。

羽生選手のインタビューは、断然に試合後のほうが面白いし、試合前は基本ポジティブな事しか言わないので、この中途半端な時期は何を語ってもらったら良いのか?

“7日にカナダに出発した。現在は同地で振付師のシェイリーン・ボーン氏とともにプログラムのブラッシュアップに取り組んでいる。”  2017.1.14 デイリースポーツオンライン

ブラッシュアップ!

四大陸に最近出てないとか、テロップで処理できそうな事を喋ってもらうよりは、こういう今後の練習プランとか、後半のコンビネーションジャンプのタイミングどうするのか、とかをカトパンに聞いて欲しかった。。。

『四大陸に羽生選手出るんだよ!観てね!』な内容でしたので、フジテレビ的にはこれでOKなのかな。

インフルエンザ+咽頭炎で「せっかく食事増やして筋肉増やしてたのに、瘦せてしまってないか?」と心配していたファンには、それでもうれしいインタビューではありましたが。

テレビ朝日のビックスポーツ賞のビデオコメントも、この時と同じ服でしたので、トロント出発前にサクサクっとお仕事して渡加したのかな。

 

構成変動:2013から

FS(フリースケーティング)のエレメンツ(要素)の配置を4季分まとめてみて、何か視えたか?

ロミジュリからのオペラ座への構成変更は微妙。(オペラ座の年は体調が万全ではなかったので仕方なし。)

オペラ座からのSEIMEIは後半4回転を入れ、エレメンツ(要素)の配置は変更なし。

SEIMEIからのHope&Legacyは、配置も結構変えてました。

4回転を増やしたのはちょっと置いといて、

前半「ジャンプ3本の後にスピンとステップ」だったのが「ジャンプ2本の後にスピンとステップ、そんでジャンプ」。

後半は「ジャンプ5本の後にスピンしてコレオしてスピンで締め」が「ジャンプ4本(コンビネーションジャンプを分解すると1Lo抜いて7本)の後にスピンしてコレオ、そんでジャンプ、最後にスピンで締め」。

SEIMEIよりもジャンプとその他のエレメンツとの境目が曖昧な、そんな配置でしょうか。

「ジャンプもつなぎとして表現」できる配置としては、こうなるのかな。

※まとめる時に、なんとなく【 】内にタイムを計って記入してみたら

「FS(フリースケーティング)は約20秒毎にエレメンツ(要素)が行われている」

というのがわかった。

 

エレメンツ(要素)の配置 2013-2014FS

2013-2014のFS(フリースケーティング)「ロミオとジュリエット」【04:38】のGPF(グランプリファイナル)での演技構成

  1. 4回転サルコー【00:19】
  2. 4回転トウループ【00:38】
  3. 3回転フリップ【00:54】
  4. ステップ・シークエンス【00:58-01:28】
  5. フライング足替えコンビネーションスピン【01:30】(フライングからキャメル→キャメル・アップワード→足替えてシット・フォワード→ビールマン)
  6. 3回転アクセル+3回転トウループ【02:21】×
  7. 3回転アクセル+2回転トウループ【02:38】×
  8. 3回転ループ【02:49】×
  9. 3回転ルッツ+1回転ループ+3回転サルコー【03:16】×
  10. 3回転ルッツ【03:32】×
  11. コレオグラフィック・シークエンス【03:40】
  12. フライング足替えシットスピン【04:04】(フライングからシット・フォワード→足替えてシット・ビハインド)
  13. 足替えコンビネーションスピン【04:23】(キャメル→フライングからシット・フォワード→非基本姿勢→アップライト)

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エレメンツ(要素)の配置 2014-2015FS

2014-2015のFS(フリースケーティング)「オペラ座の怪人」【04:38】のGPF(グランプリファイナル)での演技構成

  1. 4回転サルコー【00:19】
  2. 4回転トウループ【00:39】
  3. 3回転フリップ【00:53】
  4. フライング足替えコンビネーションスピン【00:56】(フライングからキャメル→キャメル・アップワード→足替えてシット・フォワード→ビールマン)
  5. ステップ・シークエンス【01:18-01:54】
  6. 3回転ルッツ+2回転トウループ【02:20】×
  7. 3回転アクセル+3回転トウループ【02:39】×
  8. 3回転アクセル+1回転ループ+3回転サルコー【03:00】×
  9. 3回転ループ【03:13】×
  10. 3回転ルッツ【03:24】×
  11. コレオグラフィック・シークエンス【03:30】
  12. フライング足替えシットスピン【03:54】(フライングからシット・フォワード→足替えてシット・ビハインド)
  13. 足替えコンビネーションスピン【04:20】(デスドロップでキャメル→シット・フォワード→非基本姿勢→アップライト)

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