ベースボール・マガジンの想い出

「羽生選手のインタビューを詳しく掲載している雑誌がある」

と知って、バックナンバーまで買った『フィギュアスケート・マガジン』。

発行元は株式会社ベースボール・マガジン社。学生の時に友人が購入していたので聞き覚えがあった。


友人はプロ野球選手でアンダースロー投手の大ファンで、ベースボール・マガジン発行日には、いつも駅で購入して登校して来た。その球団と縁も所縁もない県在住だったのに、なんでその子がファンになったのか聞いたかもしれないけど覚えていない。

私は小遣で本を買うなら漫画派だったので、ユニホーム姿の野球選手表紙の雑誌を小遣いで買い、休み時間にニコニコ読んでいる友人の姿は印象的だった。ニュースやスポーツ新聞では巨人の記事が大半だったから、パ・リーグのその選手の情報を得るにはベースボール・マガジンが頼みの綱だったのだろう。羽生選手のインタビュー全文読みたさに『フィギュアスケート・マガジン』を買っている今は、当時の友人の気持ちが良くわかる。

友人は昼休みになると、午前中に読み込んでピックアップしておいたオススメの文章を、弁当を食べる私に披露してくれた。キャンプ中の選手の様子を時系列順に詳細描写するだけの『番記者記事』の存在を、その時初めて認識した。

その時はそういう編集がされていない記事の貴重さが解っていなかったが、羽生選手のファンになった今はとてもありがたい。


ベースボール・マガジン社の記者は、羽生選手の取材で現地に行くとマスコミ関係者から『文字テロ』と呼ばれているらしい。

それまでのフィギュアスケート雑誌界では『綺麗な写真多め+編集したインタビュー』というスタイルが定番で、フィギュアスケート・マガジンの『(写真はイマイチでも)選手がやった事言った事を密着全力レポート』という雑誌は黒船的存在だったのかもしれない。

フィギュアスケート雑誌が『インタビューを編集して掲載する』のは紙面のスペース上仕方が無いだろうと理解もできる。でも『フィギュアスケート・マガジン』のお陰で、(故意か過失か)編集でインタの印象が変わっている雑誌はSNSで指摘される。ネットニュース・記事も同様で、アクセス数稼ぎが目的のキャッチーな発言を殊更強調したものも指摘が入る。

羽生選手は「話が長い」と自分で認めているので、まぁ全文掲載は無理だろうが、あんまり端折りすぎて真意が伝わらない編集は私は好きじゃない。全部読んで自分で分析したいので、私は『読みテロ』なんだろう。

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